
本章から第4章までは、体の左側からだけ連続して施術します。その後、再び第2章に戻り、こんどは体の右側から第4章まで施術します。 全体の流れとして言い換えると、第1章(左右から)⇒第2章~第4章(左から)⇒第2章~第4章(右から)⇒第5章~ということになります。
第2章では下肢に施術します。マッサージを受ける人には仰向けの姿勢をとってもらいます。 脚への施術に重点を置くセクションで、指圧や掌圧に加え、足裏での圧迫やストレッチなど、技が多彩な広がりをみせます。 本章は、“2-01”~“2-18”を前半、“2-19”~“2-31”を後半とする2つに分けて考えると覚え易いでしょう。
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手順①:被術者の左足元に座り、両膝を開いて相手の足裏が上を向くようにします。 施術の目的足底の軟部組織を刺激する。 補足施術のコツ:施術の際に頭をさげないでください。 |
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手順①:マッサージを受ける人の左脚を持ち、股関節を外側に開き、膝関節を軽く曲げます。 施術の目的腓腹筋内側頭の指圧 補足施術のコツ:脛骨の内側端のラインは、足の親指を12時、踵を6時と仮定した場合、9時の位置が目安となります。左の透視図を参照してください。 |
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手順下腿の真後ろのラインと脛骨内側端のラインの中間に、腓腹筋内側頭中央のラインを想定し、このラインに沿って指圧をします。 施術の目的腓腹筋内側頭の指圧 補足施術のコツ:指圧しようとする部位が施術者の真下に見えるような位置に下腿の方向を揃えると、圧迫の強弱のコントロールが楽になります。 |
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手順目的部位が術者の真下に見えるよう、足裏と下腿の位置を調節し、数回に分けて丁寧に全体を掌圧します。 施術の目的補足施術のコツ:左右の手のひらを、それがあたかも柔らかい布であるかのように、目的の部位に纏わりつくようイメージして施術してください。 |
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手順①:マッサージを受ける人の左下腿をまたいで、その両脇に左右の膝を着きます。
左足内側のアーチ部分が術者の右足首の下になるよう固定し、位置決めをします。⇒術者は膝と足先の四点で体重を支える。 施術の目的大腿部内側の深部筋に強い圧迫を加える。 補足施術のコツ:“①”の部位の固定に際して、相手の左足を施術者の足首で圧迫していることに気づかないことがあります。これは無意味な痛みを与えます。だから、マッサージを受ける人があなたより大きな体型である場合は、無理して“①”の固定に拘ることはありません。 |
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手順①:2-05と同様に位置決めをします。マッサージを受ける人の股関節は外転・外旋し、術者は足関節付近を押さえるように膝と足先をついて構えています。 施術の目的大腿部内側の深部筋に対して指圧する。 補足施術のコツ:本施術は膝付近から脚の付け根に向かって行いますが、鼠径部付近では下図にあるように左手を回内し、手のひらが恥骨部と接触するのを避けるようにします。 |
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手順①:2-05と同様に、マッサージを受ける人の左下腿をまたいで左右に術者の膝を着きます。相手の左足内側のアーチ部分が術者の右足首の下になるようにし、位置決めをします。⇒術者は膝と足先の四点で体重を支える。 施術の目的大腿部内側の筋全体に柔らかい圧を加える。 補足施術のコツ:前項で紹介している短内転筋の張り出し部分に手根圧を加えると強い痛みを引き起こし、良い印象を与えないでしょう。 |
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手順①:マッサージを受ける人の足首を持ち、術者の鼠径部にあてます。⇒術者の腹と大腿部に相手の踵を載せて支える形になります。 施術の目的大腿部内側の後ろ寄り部分の圧迫。 補足施術のコツ:両手を同時にあてて体重移動すれば柔らかい圧迫になり、左右の手を交互に用いると強い圧迫になります。 |
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手順①:右足をマッサージを受ける人の腰の横あたりにつきます。左膝は相手の坐骨から5cmくらい手前の床につきます。 施術の目的大腿部内側の後ろ寄り部分の圧迫。前項2-08で掌圧したのと同じ部分に手根圧を加えます。 補足参考:本施術を横方向から見ると、術者の右踵、左膝、股関節、右手の四箇所を角に持つ四角形ができています。その四角形を平行四辺形につぶしていくイメージで施術します。 |
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手順①:右足をマッサージを受ける人の腰の横あたりにつきます。左膝を相手の坐骨から5cmくらい手前の位置で床につきます。(ここまで2-09と同じ) 施術の目的大腿部外側の後ろ寄り部分の圧迫。 補足施術のコツ:肘をしっかりと伸ばして施術します。また、自身の大腿部をガイドとして腕を固定すると手元が安定します。 |
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手順①:マッサージを受ける人の左大腿部を外側に開いて、術者の右足関節の上に置きます。術者は右足を背屈し、足の甲で相手の大腿部を支えます。 施術の目的大腿部後面の圧迫。 補足施術のコツ:術者の足底が相手の大腿にうまくフィットするよう、マッサージを受ける人の足首または足先を持ち、前後に動かします。 |
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手順①:前項2-11に続き、マッサージを受ける人の左大腿部を外側に開き、膝を直角に曲げておきます。 施術の目的大腿部後面と前面を同時に圧迫する。 補足大腿後面を足で踏む力と、大腿前面を手で引き寄せる力を拮抗させて施術します。 |
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手順①:術者の左足の親指外側をマッサージを受ける人の左坐骨に軽くあてて位置を決めます。 施術の目的大腿部後面の筋を、膝から坐骨方向に向けてストレッチしつつ圧迫する。 補足施術のコツ:大腿後面を過大な力で踏むことになり痛みを与えます。これを防ぐよう、足首を手前に引くと同時に、右足関節を背屈させてください。 |
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手順①:前項2-13に続いて、坐骨にあてた術者の左足親指はそのまま坐骨を押さえておき、大腿部後面に当てていた右足をはずして体の外に伸ばします。 施術の目的腸腰筋と脊柱起立筋群のストレッチ 補足注意:本項のように、長い時間足首を持っていると、足首周囲の皮膚に引き裂きの力が作用し、痛みを与えるおそれがあります。足首を握っている指を交互に離したり握ったりを繰り返すことで、これを避けることが出来ます。 |
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手順①:両手でマッサージを受ける人の足首を持ち、相手の脚を引っ張るようにしながら自身の上体を起こします。 施術の目的下肢後面や臀部のストレッチ 施術のコツアキレス腱に手をあてていてはまったくストレッチが効きません。必ず踵にあててください。 |
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手順①前項に続いて、右手を相手の踵にあてることにより下肢を垂直に支えています。 施術の目的下肢後面の筋群の瞬間的ストレッチ。 施術のコツ下肢を垂直に立てると下肢の重さを支えている必要がないので楽に施術できます。しかし下肢の筋が硬い人に施術する場合は脚を垂直にま持ち上げられないので、下肢を支えるのに大きな力が必要になります。がんばってください。 |
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手順①:前項の施術後、マッサージを受ける人の左下肢を床に置きます。 施術の目的大腿部を内外から圧迫する。 施術のコツ手首を曲げ、大腿部を床方向に押し付けるつもりで施術します。 |
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手順①:前項に続き、マッサージを受ける人の左下肢は膝を伸ばしたまま床に置いています。 施術の目的大腿部を内外から圧迫する 施術のコツ左の手のひらで下腿を『押す』、右の指で下腿を『引く』わけです。このように下腿を挟んで力をかけるつもりで施術すると、少ない力で強力な刺激が可能となります。 |
ここまでを第2章の前半としました。次のユニットへの準備として体勢を変えます。
①:本章前半の“2-18”終了時には、マッサージを受ける人の左下肢は膝を伸ばしたまま床の上にあり、その内側に術者の左下腿がぴったり沿った状態です。
②:相手の膝下に外側から術者の手を入れ、膝を持ち上げ(曲げさせ)つつ、相手の胴体の軸に体の方向を合わせて正座します。
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手順①:相手の左膝を曲げ、その足元に正座し、相手の足先を膝のあいだに挟むようにし、足先を固定します。 施術の目的腓腹筋の横方向へのストレッチと、脛骨前部の筋の指圧。 施術のコツ指の腹部分だけを使い、四指の先を突き立てないようにします。 |
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手順①:前項終了時、マッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先が正座した術者の膝のあいだに固定されています。 施術の目的腓腹筋を横方向へストレッチする。 施術のコツ左右の手を交互に使いつつ少しずつ場所を変えていきます。しかし左右の掌を継いでいくのではなく(それだと僅か2,3回の施術しかできない)、同じ部位に交互に掌をあてるようにします。 |
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手順①:前項2-20施術終了時、マッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的下腿前部、脛骨と腓骨の間にある筋を指圧する。 施術のコツ踵の上に座るなどして(体格の差によって使い分ける)、術者の胴体の高さを、少し高めに調節すると施術し易くなります。 |
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手順①:前項終了時、マッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的脛骨前部の筋を強く圧迫する。 施術のコツ踵の上に座るなどして(マッサージを受ける人との体格の差によって変える)、術者の腰の高さを、少し高めに調節すると施術し易いです。 |
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手順①:前項2-22が終わった時点で、相手の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的脛骨前部の筋を強く圧迫する。 施術のコツ踵から尻を下ろして床の上に座るなどして術者の上体を前に傾け、肘の位置を低くして構え、右前腕が相手の頭の方向を指すようと施術し易くなります。 |
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手順①:前項2-23が終わった時点でマッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的大腿四頭筋を引いて、ついでに腸腰筋を経て腰椎を前方に引く。 補足注意:施術に際してマッサージを受ける人が薄い着衣を着ている場合や、大腿部の皮膚が剥き出しになっている場合、皮膚に引き裂き刺激を与え易いので注意しましょう。 |
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手順①:前項2-24が終わった時点でマッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的大腿四頭筋を直角方向にストレッチする。 施術のコツ左右の手を交互に使いつつ少しずつ場所を変えていきます。2-20と同様の要領です。 |
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手順①:前項2-25が終わった時点でマッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的大腿四頭筋をまとめてソフトに圧迫する。 施術のコツ左右の前腕の向きが大腿部を中心として一直線に揃うようにイメージして施術します。 |
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手順①:前項2-26が終わった時点でマッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的大腿後面の筋中央に強い刺激を与える。 施術のコツここでは左右の前腕の向きが大腿部に直角に向かうようにして施術します。 |
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手順①:前項2-27に連続する施術です。マッサージを受ける人の左膝は屈曲し、足先は正座した術者の膝のあいだで固定されています。 施術の目的大腿後面の筋中央に強い刺激を与える。 施術のコツ踵から尻を下ろして床の上に座るなどして、術者の上体を前に傾け、術者の右前腕の向かう方向がクライアントの頭を向くよう、右肘の位置を低く構えると施術し易くなります。 |
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手順①:術者は右足を相手の腰の横に着きます。 施術の目的大腿および下腿後面の筋に強い刺激を与えつ脛骨外側の筋をストレッチする。 施術のコツ施術のやり易さは、術者の右足を何処に置くかで決まります。相手の体格によって最適な位置が変わります。「しっくり決まらないな」と感じたら右足の位置を奥の方に持っていくと体が安定するかも。 |
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手順①:マッサージを受ける人の左足底を右大腿部内側につけて、左右の下肢で「P」のような形をつくります。この体勢が崩れないよう、相手の左足首の手前に術者の膝を着きます。
施術の目的大腿内転筋群をストレッチする。 施術のコツ腸骨の前の部分は皮膚の直下に骨があるので、むやみに手首圧を加えると痛みを与えてしまいます。おまけにすぐ横は腹部なので力を逃がす場所が少ないこともあり、施術し難い部分です。 |
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手順①:術者は自身の体幹がマッサージを受ける人の顔に向かうように位置します。 施術の目的大腿四頭筋のストレッチ 施術のコツ骨盤の前の部分は皮膚の直下に骨があり、無闇に手首圧を加えると痛みを与えてしまいます。腹部も隣接するため力を逃がす場所が少ないこともあり、圧迫が難しい部分です。 |