
本章は、足首から末梢に重点を置いたセクションで、マッサージを受ける人に仰向けになってもらい、左右の下肢に施術します。 下腿のストレッチからはじめて、大腿動脈の圧迫手技まで施術します。
表情は、顔色は、と相手の健康状態をそれとなくチェックします。 はじめて接する相手にはもちろん、施術経験がある方でも体調は毎日変化しますから油断できません。 発熱や咳、膝や股関節、肩関節の疾患が施術後に悪化したとしたらどうでしょう?たとえそれがあなたの施術に無関係であっても相手側はいろいろな憶測をするかもしれません。 わたしの場合は質問票を用意し、連絡先、年齢、最近の健康状態、関節や筋の不具合の有無をおたずねしています。
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手順マッサージを受ける人の両脚を揃え、その足元に座ります。自らの腹に両肘をあて、両手の手根部を相手の足指の付け根部分にあてて、頭の方向に押します。 施術の目的腓腹筋のストレッチ 補足施術のコツ:ストレッチに先立って、距腿関節を軽く動かせる範囲であらかじめ背屈させておきます。この体制が整ったら上の手順でストレッチをかけます。 |
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手順①:マッサージを受ける人の左足元に、膝を開いて座ります。 施術の目的腓腹筋のストレッチ 補足施術のコツ:左手で足先を床方向に押し付けると同時に、右手で足首を外側にひねると股関節の内旋を防ぐことができます。 |
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手順①膝を開いてマッサージを受ける人の足元に座ります。 ②足背に四指をあて、部位の安定をはかります。 ③足底に3本のラインを想定し、拇指でまんべんなく指圧します。 施術の目的足底にある様々な筋の指圧 補足施術のコツ:顔をうつむけないこと。 |
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手順位置決め:図のように足に両手を沿え、左右の人差し指がそれぞれ内踝と外踝に当たる位置に構えます 施術の目的足のアーチ構造の一部であるこれらの骨に、普段と違う向きから力を加え、関節の動きを滑らかにする。 補足施術のコツ:この施術は、難度が高いので熟達するまではコースに入れなくても良いです。 |
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手順被術者の足元に座ります。 施術の目的足指を曲げる(=底屈する)筋のストレッチ。指を単に背屈させるのではなく、指を曲げるために働く筋のストレッチだということを意識して施術しましょう。 補足施術のコツ:あらかじめ限界まで距腿関節(=足の関節)を背屈させてから施術します。 |
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手順マッサージを受ける人の左足元に膝を開いて座ります。術者は自身の右大腿部に右前腕をのせます。 施術の目的足底の軟部組織(=筋、腱、靭帯、毛細血管など)に刺激を加え循環を促進させる。 補足施術のコツ:拳で足底をこする前に、あらかじめ距腿関節(=足の関節)を背屈させ、下腿のストレッチをしておきます。 |
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手順相手の左の足元に膝を開いて座り、自身の左大腿部に左前腕をのせます。 施術の目的足底の縦アーチを構成する軟部組織に刺激を加える。 補足施術のコツ:四指の先を足の小指側にあて動かさず、拇指だけを移動させることで、アーチに沿ってきれいに圧迫することができます。 |
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手順左手の中指と薬指の先端をアキレス腱の外側にあて、母指の腹と母指球を使って内くるぶしの周囲をやさしく撫でます。 施術の目的内踝周囲の皮膚の血行促進。 補足施術のコツ:四指の先をアキレス腱外側にあてて動かさずに、手首を自由に廻しながら内踝の周囲の皮膚の凹凸に、拇指と拇指球の凹凸がぴったりと接触するようにします。 |
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手順被術者の左の足元に座ります。 施術の目的アキレス腱周囲の軟部組織に刺激を加える。 補足アキレス腱の幅は本人の親指の幅くらいです。 |
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手順被術者の足元に座ります。 施術の目的小指側の足の縁を刺激する。 補足施術のコツ:足先を押さえて内旋を維持している手に、無意識に必要以上の力がはいってしまうことがあります。へたくそなマッサーの印象を与えますので注意しましょう。 |
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手順被術者の左の足元に座ります。 施術の目的外踝の周囲の皮膚の血行を促進させる。 補足施術のコツ:四指の先をアキレス腱内側にあてて動かさずに手首を自由に廻しながら外踝の周囲の皮膚の凹凸に、右手の拇指および拇指球の凹凸がぴったりと接触するようにすること。 |
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手順前項(1-11)に続いて右手のひらをアキレス腱の下に入れ、指の腹だけを使って内外から腱をやさしくつまみます。 施術の目的アキレス腱周囲の軟部組織に刺激を加える。 補足施術のコツ:四指も拇指、指先を一切使わず、指の腹だけを使いアキレス腱を挟み込むようにします。 |
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手順被術者の左の足元に座ります。 施術の目的中足骨の間にある筋の圧迫 補足施術のコツ:隣り合う中足指の間の溝は2~3cmですから、溝一箇所について2回ほど圧迫すれば充分です。 |
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手順(別法)上記の施術方法は、人差し指を横向きに圧迫するので、指の神経を直接圧迫することになります。違和感を感じるこ人もいるでしょう。
そんな場合は右の図のように拇指を横向きに使っても良いでしょう。 補足ヒトの手足の指先の骨は、丸い断面を持っていません。ちょっとつぶれた楕円状になっています。本施術で指の側面を使うのは、側面の方が骨が薄くて狭いところに入り易いからです。 |
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手順被術者の左の足元に座ります。足の底に四指を、足背から左右の拇指を使って、足指の付け根(中足指節間関節)の少し中枢よりの部分を軽く撫でます。 施術の目的中足指節間関節部分に通常とは逆方向の力を加える。 補足中足指節間関節の位置:足指を曲げ(=底屈して)たときに足の甲側に盛り上がって見えるのが関節です。指の股は「水掻き」で、中足指節間関節はここより中枢側に指一本入ったくらいのところにあるのです。 |
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手順左足元に膝を開いて座ります。図のように足を片手で支え持ち、指を一本ずつ引っ張ります。 施術の目的不明。気持ちよく感じる人もいます。 施術のコツ足指は手指と違って先端が膨らんだ形をしています。図のように上下から指を持つと指が容易に引っ掛かるので、強く引き過ぎないように注意が必要です。 |
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手順①左足元に膝を開いて座ります。 施術の目的足関節の関節可動域を高める。 施術のコツ初心者は足先を握る手に力が入り過ぎ、知らずのうちに足指の付け根などに痛みを与えていることがあるので注意しましょう。 |
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手順左足元に膝を開いて座ります。相手の右膝を伸ばし、右足の土踏まずに術者の左膝をあてます。 施術の目的脊柱起立筋群と左下肢後ろ面の筋群のストレッチ。 施術のコツ①両膝の間の床に、大きな穴が開いているように仮想し・・・(緑色で図示) |
相手の右足元に移動し、「1-01」から「1-17」までを右脚に対しておこないます。
それが終わったら「1-18」以降の施術に進みます。
※解説文は右/左を入れ替えて解釈してください。
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手順①:仰臥位の相手の下腿の間に膝をついて座ります。 施術の目的足底の軟部組織の指圧 施術のコツ肘をまっすぐ伸ばして真下に体重を掛けるつもりで施術します。 |
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手順 ①:マッサージを受ける人は仰向けになっています。術者は膝を左右の下肢の間について座っています。 施術の目的腓腹筋内側頭の指圧 施術のコツ前項の施術と同様に、肘をまっすぐ伸ばして真下に体重を掛けるように施術します。 |
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手順 ①:マッサージを受ける人は仰臥位で軽く脚を開いています。術者は相手の下腿の間に膝をついて座ります。 施術の目的大腿四頭筋のストレッチ。膝蓋骨周囲に妙な心地よさを感じますが、この理由はわかりません。 施術のコツ相手の下腿を術者の下腿の両側に密着させる。これで、膝蓋骨を廻す際に股関節の内旋を防ぎ、施術の効果が発揮され易くなります。 |
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手順 ①:マッサージを受ける人の左右の下腿の間に膝をついて座ります。 施術の目的大腿四頭筋の圧迫 施術のコツ母指が陰部に接触するのを避けるため、5本とも指を揃え、指先を外側に向けておきます。 |
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手順 ①:マッサージを受ける人の左右の下腿の間に膝をついて座ります。 施術の目的大腿動脈の圧迫と開放。一旦下肢への血流量を不足させておき、その後復活させると血流が蘇り、下肢が温かく感じられます。これで「再生のイメージ」を演出します。 施術のコツ一時的にせよ大腿動脈の止血などを行なって健康上の問題がないのでしょうか?気になるのは血液が凝固するのではないかということですが、このような短い時間では問題になりませんのでご安心を。 |
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移動ここで第2章に移る準備をします。左足元に移動し、相手の左膝を軽く曲げて外転、外旋させます。 補足常々無駄のない落ち着いた動きでエレガントに施術することを提唱していますが、これに欠かせないのが施術者が何処に位置するか、ということ。ちょこまかと座り位置を変えたりすると、やっぱり素人臭い感じになりますね。まあ、そこは訓練を積むうちに最小限の移動で施術ができるようになります。 |