【 コルセットの種類 】
腰部に装着するコルセットは、腰部の部分的安静を得るために工夫された道具です。装着している人が腰に悪影響を与える危険な動作をした場合、それを教えてくれる道具でもあります。現在では殆どの製品がプラスチック製です。仕様によりさまざまなグレードがあり、固定力の少ない単純な造りのものから、幅広く腰部から腹部を覆う、二重構造になっているものまでピンキリです。
かつては医師が提携している装具師に依頼して、患者の腰部の型を実際に石膏で採取して作ったゴツい製品もありましたが、①手間とお金が掛かるわりに微妙なサイズの調節が難しく、②重量が嵩み、しかも③体型が変化すると装着が困難、などの欠点があるので、かなり辛抱強い人は別として現在も使い続けている方は少ないようです。
それに比べ、サイズ面での汎用性に富むマジックテープを使用した製品は性能が著しく向上しており、価格面でも1/5以下で割安であるなど、まことに合理的です。
ウエストの寸法は人により大きな差があり、コルセットのほうも様々なシェイプのものがあります。単純なサイズ表示を当てにせず、試着が可能なところで購入するとよいでしょう。正しい装着法も知っておく必要があります。
【 正しいコルセットの装着法 】
腰部コルセットは腹部を締め付けるために装着するのではありません。上部腹部を圧迫すると胃痛などを招き、不快感が増します。骨盤の縁部分をカバーするように装着するのがコツ。下腹部を下方から支えるようにテーパー状に装着すると、胃の圧迫を避けることができ、腰部の安定が感じられるでしょう。
二重になっているタイプのコルセットを装着する際は、腹に接触する側の層をきつく締め付けすぎないようにしましょう。腹側の層(内側の帯)を弛みのない程度に軽く留め、次に外側の帯を力強く留めます。マジックテープ式のものは外側の帯をコルセットの最下端に留めるようにします。
【 コルセットをつけると筋力が衰える? 】
「コルセットを装着するとその周りの筋肉が衰える」という伝説を耳に挟んだ経験、ありませんか?もっともらしく聞こえますけど、根拠不明の伝説です。
骨格筋は、関節を跨いで複数の骨どうしを繋ぐ構造で、腰周の筋肉も、縦横斜めと色々な方向に張りめぐらされて、前後左右への屈伸や捻りなどの複雑な動きができるような構造になっています。同時に胴体をしっかり支える働きもあります。腰部コルセットがその機能を肩代わりできるのは、腹横筋の働きなど、全体から見たら一部の機能に過ぎません。
昔、脊椎カリエスという病気があり、これは結核菌が脊椎骨を侵すことにより骨の強度が落ちるというものでした。対策として、亀の甲羅の如く腰骨から上を胸まで覆うコルセットを装着していたのです。病気が治ったときは勿論、治療中も胴体の皮膚の清潔を保つ目的でしばしばコルセットを外しましたが、そうすると立つことができなくなってしまう・・・なんてことは起こりませんでした。
【 コルセットの欠点と限界 】
良いことずくめであるかのように書きましたが、腰部コルセットにもやはり欠点があり、装着感の煩わしさが最たるものでしょう。コルセットの固定力と、装着による煩わしさは正比例します。また、骨盤の形によっては骨盤の前部に皮膚に負担が掛かり、皮膚荒れの原因となることもあります。
最近は通気性に配慮した製品が多いですが、完全な通気性を持たせるのは困難なため、腹部の皮膚との摩擦により肌荒れを起こす例もあり、肌の弱い方には負担になるようです。しかし腰痛の軽減効果が得られる場合、つまり装着のメリットが勝るならいたし方ありません。
また、トップヒップとウェストの差が著しい方の場合、装着したコルセットが胸の方にせり上がってしまい役目を果たせないことがあります。このような場合は残念ながら適用外、ということになります。
また、コルセットが役に立たないどころか装着によりかえって痛みが増すこともあり、そんな場合はもちろん適用外です。
【 頸部コルセットの機能 】
頸部に装着するコルセットは、寝違えや頸椎症などの患者が頚部の部分的安静を得やすくするために使用する道具です。材質はプラスチック製で、固定力の少ない単純な造りのものから幅の調整が可能な構造になっているもの、肌に触れる部分の構造、材質に至るまで種々のグレードがあり、もちろん機能と材質は価格に比例します。
頸部コルセットの役目は頭部の重みを鎖骨で受け止めて頚椎に掛かる力(密度の高い頭部の加速度)を逃がして、頸部の筋の負担を軽減する働きがあります。従って装着法を云々する以前に、その人の寸法にあったコルセットであるかどうかが大事です。とりあえず長さが足りないものは論外、ということになります。
寸法さえ合っていれば、装着によって即座に劇的な疼痛軽減が得られる場合もあります。寝違えなどのように、頸部を動かそうとする際に強い痛みを感じる場合は、試してみる価値は充分にあるでしょう。
【 筋力が衰える? 】
「コルセットを装着すると周囲の筋肉が衰える」とよく言われます。もっともらしいフレーズですが、根拠不明の伝説です。
頸周りに限らず、あらゆる筋肉には、ひとつの骨と他の骨を関節を跨いで繋ぐ役割があり、頸の周りにある筋肉は縦横斜め、色々な方向に筋繊維が張りめぐらされており、複数の筋どうしが協調運動して人間の複雑な動きを実現しています。頭部の重さを支える筋の機能を一部、コルセットが担いますが、その他の筋の機能はサポートしません。従って、頸部全体の筋力が衰えるということはないのです。
インドシナ半島の山岳地方に「首長族」と呼ばれる少数民族があり、銅製の太い針金を女性の首の周りに巻きつける習慣があります。首が長く見えれば見えるほど美人、てことになっているのですが、いくら湿度の少ない地方とはいえ、さすがに不衛生になるため時々針金を解いて首の皮膚を掃除します。
その映像を息を詰めて見ていましたが、針金を外した途端、なんと女性の首が燃え尽きたマッチの頭の如く垂れ下がってしまいました!・・・なんてことはもちろん起こりませんでした。
【 欠点といえば 】
頸部のコルセットにも欠点があり、最たるものは装着感の煩わしさです。
腰のコルセットと違って着衣の中に隠すことができないので見た目の違和感が直撃です。ですが、疼痛の軽減効果と天秤に掛けてみたときに、装着した方がメリットが得られるとあれば、いたし方ありません。コルセットの装着により痛みが早く治まる例も多く見ています。
【 湿布剤の効き目とは? 】
有史以来、現在地球上には自生種のケシは存在しません。すべて人間が栽培しているのだそうです。ケシの子房から採取した樹脂から抽出される阿片。それを精製して出来る代表的な薬物がモルヒネで、この薬の仲間は非常に強力な鎮痛効果をもっています。ついでに多幸感に満たされ、仕事なんかどうでもいいや・・・と、やたらにハッピーになるという副作用のほか、強い依存症に陥るという危険な代物でもあります。
モルヒネ系の薬物であれば、皮膚にちょいと塗っただけで、即座に痛みが消えるでしょう。ただ危険性も大きいため、湿布などに気軽に使える薬物ではありません。
一般に売られている湿布薬は、違う系統の薬品が主成分です。劇的な効き目がなくても、とりあえず気持ちが良いし安心できる、というのが人気の理由。しかし湿布を貼り付けたまま患者さんが来院されることが多いのは皮肉ですね。だって湿布剤が効いていれば、接骨院なんかに来ないでしょう?
【 副作用は? 】
これらの湿布剤はたいした鎮痛効果がない割りに、肌荒れという副作用はしっかりと付いてきます。診察台に横たわった患者さんの背中に赤くて四角い皮膚荒れを発見したら、それが湿布剤が貼ってあった証拠です。
製薬会社にとって湿布剤の販売が如何においしい商売なのか、有名スポーツ選手などを起用した派手なコマーシャルを見れば容易に推察できます。莫大な予算に見合う稼ぎがあるのでしょう。
ありがたそうな金色のパッケージに納まって薬店の棚に陳列された、原価はタダ同然(言い過ぎですか?)の高価な湿布剤の効果は、「テレビの宣伝の通り効いちゃうかも。」という期待を持たせること。
皮肉な表現になりますが、「湿布の主作用は肌荒れ、副作用は気休め」ということになります。
【 冷湿布?温湿布? 】
しばしば患者さんから「家では温湿布と冷湿布のどちらを使ったらいいのか」という質問が出ます。
お手元にある湿布剤のパッケージを注意深く見てください。それは「冷湿布」じゃなくて「冷感湿布」でしょう?貼った瞬間に気持ちよい冷感をもたらすのはメントールというミントのエキスがもたらす効果です。
「冷感シップ」が冷えるイメージをもたらすブルー系のパッケージである一方、「温感シップ」の方は暖かさを暗示するオレンジ系のデザインです。こちらにはカプサイシンという唐辛子のエキスが含まれていて、その刺激を暖かさと勘違いさせるシクミです。
当たり前だけど、「冷感シップ」をコップに貼っても中身の水は冷えないし、「温感シップ」を湯飲みに貼り付けても水は温まりません。
メントールもカプサイシンも肌荒れの原因となり得るので、上記の質問には「肌荒れが心配なら、温感であろうが冷感であろうが止めてください。」とお答えし、もうちょっとマシな効果をもたらす氷嚢による冷罨法をお勧めしています。ジャンプ先⇒応急手当法:冷罨法
【 骨盤“矯正”にまつわる話 】
「体調不調の原因はすべて“骨盤の歪み”にある。わたしが“矯正”してあげよう。」と臆面無く言い切る“治療家のセンセイ”が多く生息しています。
“矯正”という言葉を使う以上、『骨盤の正しい位置』ってものがあるということなのでしょう。また何を寝言を垂れているのかと、笑っていましたが、この“トンでも情報”をマジで受け止めて信じてしまう方、意外にいらっしゃるようで。当院にお越しいただいた複数の患者さんのお話から知ることとなり、こりゃ困ったことになっているナ・・・と感じています。
馬鹿なメディアが持ち上げたために、ここまで蔓延ったこのトンでも情報、撲滅するのには長い時間が掛かるでしょうし、なかば諦めてもいます。しかしホントのところが知りたい人には説明が必要でしょうから、出来るだけ簡単に書いてみます。
骨盤とは胴体と左右二本の下肢を繋ぐ部分にある骨のカタマリです。いくつかの骨片が癒合したり関節したりして、おおむね平べったい輪のシェイプに纏まっています。骨盤はその底部左右にそれぞれの股関節を備え、中央にある仙骨の上には腰椎があります。
骨盤と腰椎を繋ぐ筋肉の緊張の程度が左右で異なっていれば、骨盤の水平が保たれないことがあります。骨盤の水平が傾くと、見かけ上の脚の長さが違って見えます。
また、骨盤周囲の筋の緊張バランスによっては骨盤全体が前後に傾くことがあります。
【 それは“歪む”のか? 】
骨盤には、前部の恥骨結合と項部の左右の仙腸関節という3つの可動部分がありますが、傍目で見てはっきりと判るような大きな動きはありません。
だから“治療家のセンセイ”の主張である、“骨盤の歪み”というのは骨盤自体の変形を指すのではなく、きっと骨盤の位置に“正しい位置”というものがあって、あなたの骨盤がその“正しい位置”からずれているのだ、と言いたいのかも知れません。
解剖学の知識が殆ど無い方が突然誰かに「あんたの骨盤歪んでるよ」などと言われれば、こりゃ大変だ、骨盤が都合の悪い場所に位置しているなんて。とビビってしまうのも無理ありません。なにしろ相手は治療の“専門家”なんだから、豊富な経験と知識に基づいた「診断」なのだ、と思い込んでしまいます。
でもちょっと待って!骨盤周囲の運動解剖学をちゃんと勉強した人なら、骨盤だけが骨格から独立しているようなイメージは持ってません。
骨盤はその廻りの筋肉の動作の支点になったり起点になったりしている「骨格」の一部として認識されています。
【 “正しい”骨盤の位置? 】
骨盤を“矯正する”と称するなら、先ずは“あるべき骨盤の位置”が定義されていなければならないでしょう。
たとえば、「相応しい表情」、「正しい中指の位置」、「正しい唇の形」ってどうやって決めるのでしょうか?“正しさ”が定義されていなければ場合は“正しくない”ものを直すことはできないことになります。
仮に、「厳粛な場面に相応しい表情」、「鉛筆を持つ場合の正しい中指の位置」、「口笛を吹くときの唇の形」ということなら実行できます。
それと同じで、ただ漠然と“正しい骨盤の位置”なんて言ったってそんなものは存在しません。いい加減なことを言って素人を煙に巻いているだけです。試しに彼らを追求してみましょう。しどろもどろになること間違いありません。
【 左右と前後のバランス 】
人間に効き手や効き脚、軸足がある以上、四肢の使い方は身体の左右で異なるため、筋肉の量や力の強さも左右差があります。鏡に映るあなたの顔の左右が正確な軸対称でないのと同様に、あなたの身体に左右差があるのはあたりまえのことなどです。硬いものだというイメージの骨でさえ、そこについている筋に引っ張られて形が変わることをご存知ですか?
骨盤の左右への傾きは、骨盤に付着している筋肉の緊張が左右で異なることにより起こります。
同様に骨盤の前後への傾きや、体幹に対する捻れなども、骨盤に付いている筋の作用によって発生します。
ですから、周囲の筋肉の作用と関係なく、骨盤の傾きだけが変化する、なんてことはありません。
【 クイズ:矯正の手順と実際 】
脚の長さを“調節”したり、背骨を“矯正”したりするのも同じ仲間ですが、“矯正”では実際にどのように行なわれているのか?
先ずは“診断”ですが、あれこれ観察していると見せた後、全てのお客さんに「その症状は骨盤が歪んでいるために起こっています。健康になるためには骨盤を矯正しなければなりません。」と言います。「あなたの場合、状態はかなり悪くて普通なら手遅れ。ただし私の治療院はそのような患者を何人も救っているから安心して任せて欲しい。わたしに遭えたあなたは運が良かった、今ならなんとか間に合うから。」と付け加えるでしょう。
そして治療の契約。10枚綴りとかの「治療券」を事前に購入せねばなりません。カードも使えますし、「キャンペーン中」なので割引も効くかも知れません。
さて、ここからはクイズ。どのような方法で骨盤などを“矯正”するのでしょうか?以下から選んでください。複数選択可。
① その上に人の関節部分を載せて上から押さえると、バネ仕掛けでロックが外れて「ガシャン、ガシャン」と音の出る器具を使って矯正が順調に進んでいるような気分にしてくれる。
② ベッドに横たわらせて背中を押したり揉んだりする。他のマッサージと変わらない気がするが、これはもちろん、日本でも施術者の他数名だけが体得している特別な施術なのである。
③ 曲面を持つ木のブロックを身体のあちこちにあてがい、それを木槌でカツーン、カツーンと叩いて骨盤など関節すべてを“調整”する。
④ 身体から「毒素」を排出させると称する正体不明の泥薬などを塗る。骨盤が正しい位置に戻るほか、体調もとても良くなる。
⑤ あちこちのツボに温灸器具をあてて“気”の循環を促進させることで骨盤ほか、身体のすべてのバランスが良好になる。ついでに、どんな病気も治る。
⑥ “宇宙力”が宿る治療者の手のひらから、“気”を送る。しゃもじのような器具を使うこともある。“宇宙の気”のお陰で、どんな病気も治る。
⑦ 電気仕掛けの椅子に座らせる。すると体がマイナスイオンだかで満たされ、骨盤が正しい位置に元に戻るほか、身体から「毒素」を排出させるので血液も綺麗になり、もちろんどんな病気も治る。
答え:⇒クリック
【 そこまで言う? 】
ここ数年、何人かの方が、「骨盤がおかしいので診て欲しい」と、当院を訪れます。理由を尋ねると、整体師が出ているテレビ番組を見ているうちに心配になった、というのです。
そんなこと言って“治療院”を訪れるなんて、まさに飛んで火に入る夏の虫。腹の空いた肉食獣に向ってみずから首を差し出す哀れな草食獣、と例えたら失礼でしょうか?
医師、歯科医師、鍼灸師、柔整師、マッサージ師など、医療に携わる者の仕事は、健康状態に問題がある人、不安を感じている人に、医療技術者の職能を利用して手を差し伸べることです。
仮に自称しているだけであっても、自身の仕事を医療と見做しているなら、守るべき一線がそこにあります。そんな一線なんぞ軽々飛び越える「自称医療技術者」という名の詐欺師が、われわれの社会には多数生息し、獲物を待ち構えていることをお忘れなく。
この文章に納得できない方は、どうぞ連中の餌食になってください。あなたの人生ですから。
自称治療師の方々も精々インチキ治療で稼いでください。それを恥と感じないのもあなたの人生。
ムカつくのは、世間様にはあなた方と、接骨院の仕事の区別がつかず、同じ職種の輩と見えていることです。残念なことに接骨院でありながら「“骨盤ナントカ”やります」てなことを広告していヤツも増えているし。そんな彼らには接骨院業界のイメージにこれ以上泥を塗らんでくれと言いたい。
この実情を伝える情報源が余りに少ない現状に、憤慨しつつ一石を・・・・ポチャン・・・・と投じてみたわけです。
【 脚長差 】
ある勉強会の参加体験記です(実話)。その“勉強会”とは、ある乳酸菌代謝物を販売している会社が開催していたもの。会の進行に伴って、件の液体の新しい用途をナンでもいいから“発見”して販売促進に繋げよう!という目論見の“トンデモ勉強会”であることが、徐々に明らかになっていきました。
色々な人物が次々と壇上に上がり、寝入りばなのうわ言のような発表を行ないました。そして、主催者側の言葉によれば“鍼灸師界の重鎮”であるセンセイが登場しました。センセイは問題の液体を背中のあちこちにあるツボにちょいとつけて皮膚を擦ると、これこの通り“骨盤の歪み”が矯正できるので~す、てな「研究成果」を発表しはじめました。
不覚にもこんな会に係わったのは知人の強い勧めがあったからですが、短い人生の限られた時間を無駄使いしたことを、自分自身に対して申し訳なく思っています。
で、次にセンセイは机の上にうつぶせに寝かせた被験者の背中をちょこちょこ触りつつ、経絡理論だかに基づくと称する“治療”を実演してみせました。あきれて見ていたら、終いに被験者の踵を両手で抱えてガツンと一発引っ張り、「これで脚長差が是正されました」と真顔で言ってのけたにはたまげた!
脚を引っ張って骨盤の向きを変えただじゃん!(↑参照)
コイツ、まともじゃ無い・・・前項で述べたとおり、見かけ上の左右の脚長差は骨盤の水平が保たれないことにより観察されるもの。そもそも、脚には骨が入っているんだから、そんなの簡単に伸び縮みするわけないじゃん!
机の周りを囲んだ講習生達の顔をそっと見回してみましたが、皆さん真顔です。こっ・・・この人達、おつむは大丈夫なのでしょうか?気付かれないように人垣の後ろに移動し、こっそり会場を脱出することに成功しました。
基地外帽子屋のお茶会のような、楽し過ぎる“勉強会”・・・懐かしい思い出です。
【 結論 】
ふーん、脚長差を“治す”には最後に足首を引っ張りゃいいんだな・・・そんなに簡単なら俺にも整体師がつとまりそうだな・・・と読み取る輩がいても無理ないかも。
脚長とは、大転子(脚の付け根の外側に触れる)から腓骨の外踝(外くるぶし)までの距離を言います。脚長差が問題となるのは、怪我やポリオの後遺症などにより、実際に骨の長さが左右で著しく違うので歩行障害が発生している場合で、見かけ上の話じゃありません。
自称治療家が金儲けのダシに使うための用語じゃない。脚長差が著しい人達は履物の高さを変えるなど工夫が必要だったり、脚の骨の形成外科手術により修正を試みたりで苦労しているのです。こんなでたらめ言ってて恥ずかしくないのか?というか、こんなでたらめ聞いてて恥ずかしくないのかお前らっ!